恐怖の妊婦検診
妊娠が分かってから(=検査薬で陽性反応を確認してから)
最初の関門。
それは「妊婦検診」
ネットで調べたら「妊娠が分かったらなるべく早くに受診するように」と書いてある・・・
どうやら、正常な妊娠でない場合(子宮外妊娠など)もあるらしい。
とりあえずクチコミの多い良さげな産院をググってドキドキしながら電話をしてみると、
すんなり5日後の土曜日で予約確保。
だがしかし、この5日間は毎日恐怖だった。
「検診までに赤ちゃんが死んでたら・・」
そんな想像しかできない。
まだつわりも始まってなかったから、妊娠している自覚が無い。
恐怖過ぎて検診の二日前に再度検査薬でチェック。
結果は陽性(そりゃそうだ)・・・
でもそのくらい、怖かった。
胎動があったり、お腹が大きかったり、目に見えて分かるような自覚症状があれば
少しは安心できると思うが、
初めの頃はお腹もぺったんこだし、お医者さんに「大丈夫ですよ」と言ってもらわなきゃ自分ではどうにも分からないのである。
現に11週の今でも、検診の度に「赤ちゃんが死んでたらどうしよう」恐怖症に陥る。
これはもう仕方の無いことかも知れない。
(この繰り返しで、赤ちゃんを待ち望む気持ちが強く育まれていくのかも知れない)
さて初回の検診に話は戻るが、筆者が訪れたのは町田にあるかなり有名なクリニック。
一人だとどこにも行けないチキンなので、旦那さん強制連行。
(割と喜んでついてきてくれた)
旦那さん同伴の妊婦さんは全体の4割くらい。意外と多い。
お腹の大きな先輩方に圧倒されつつ、まずは尿検査。
どうやら、一応ここでも検査薬で陽性かどうか確認はするようだ。
無事に確認できたら、次はいよいよ内診。
下半身すっぽんぽんになり、歯医者さんにあるような椅子に座ると、
お尻の下の部分がウィーンと開き、大事なところが丸出し状態に。
ちょうどおへその辺りにカーテンが引かれるため、目の前で待ち構えている先生の姿はこちらからは見えないようになっている。
(もし見えたら恥ずかしすぎる)
金属の棒のようなものをグイっと挿入され、超音波で確認。
(そんなに痛くは無い)
頭上の小さなモニターに映し出されたのは、小さい卵のような形の部屋。
「ちゃんと子宮の中に出来てますね、大丈夫ですよ」と先生。
どうやら、この卵型の小部屋(胎嚢(たいのう)というらしい)が、子宮の中に出来ていれば正常らしい。
なんとこの時点でまだ1.2センチ。爪ほどしかないのである。
しかもこれは赤ちゃんでは無く、赤ちゃんを包む部屋なので、赤ちゃん自体はもっともっと小さいことになる。(この時点ではまだ見えない)
こんな小さな存在が、のちに人型になるのかと思うと、神秘としか言いようが無い。
だがその驚きと同時に、小さな小さな命が自分の中にあるかと思うと、くしゃみをすることすら恐ろしい。
新たな恐怖の日々のスタートである(基本的に気が小さい)
この日は、撮影した胎嚢の写真を貰って終了。
次回(二週間後)までに母子手帳を役所で貰ってくるようにと言われる。
平日になると仕事に追われて余裕が無くなるので、その日のうちに役所で母子手帳をゲット。
これがまた超簡単。
戸籍謄本を取るより簡単かも知れない。
まず「妊娠届出書」というものを記入。(マイナンバーが必要)
あとは窓口に出せば、いろんな資料が入ったセットが渡される。
(9割要らないDMばっかり)
この中で大事なのは、
・妊婦健康診査受診票
(市によって内容が違うが、妊婦検診の時に受けるいくつかの検査が無料で受けられる券。2回目の検診には使うから早めに貰った方がいいと思われる)
(よく街中でも目にする、赤ちゃんとお母さんが描かれたキーホルダーのこと)
その2つくらい。
あとは資源ごみに出すようなチラシが山盛りだった。
これでいよいよ、名実ともに(?)妊婦生活の幕開けである。
不安と恐怖でいっぱいだが、とにかく始まってしまったのである。
あとは覚悟して日々を過ごすのみ
と、言いながらもやっぱり今夜も赤ちゃんが無事かどうかに怯えながら過ごすのである。
妊娠ってそもそも何なのか??
そもそも、妊娠に気づくのはいつ頃なのか、ご存知だろうか。
もしかしたら・・・と思って産院を受診すると
「おめでとうございます、三ヶ月ですね」
なんてシーン、漫画で見たことあるけど
ずっと不思議だった
「なんで三ヶ月も気づかないの?!」
実はこのような流れなのである
超簡単に説明すると
①オンニャの子の日が来た(いつも通り)
↓
②ニャンニャンした
↓
③ボーイミーツガールした(体内で)
↓
④赤ちゃんのモトが出来る
↓
⑤来るべきオンニャの子の日が来ない(①から一ヶ月経過)
↓
⑥あれれ・・おかしいな・・・遅れてるのかな
↓
⑦なんだか具合が悪いぞ・・風邪かな?
↓
⑧やっぱりおかしい、これはマサカ?!
⇒検査薬使用
とまぁ大体の女性がこの流れになると思うのだが、
妊娠○週のカウントは①で既に始まっているのである。
既成事実の②、メイクラブがまだ起こっていないのに、である。
なんだかんだで最後の⑧にたどりついた時点で、実は早い人でも妊娠5週目前後なのだ。
もともとオンニャの子の日が不規則な人なら多少遅れても気にしないだろうし、
そうなると発覚はもっと遅くなる。
筆者の場合、来るべきオンニャの子の日が来ず、その翌日にマサカと思って検査薬を使ってみたら、陽性だった。この時点で既に5週目。
※普通は、オンニャの子の日が来る「ハズ」の日から一週間後以降、検査薬が反応すると言われている。
※まったく検査薬が何のことだか分からない人のために説明すると、「薬」とは言うもののただのスティックである。先端がろ紙のような分厚いコットンのようになっていて、そこに尿をかけると、「陽性」「陰性」が表示されるようになっている。
10秒ほどで結果が出てほぼ99%の確実性、お値段は大体1000円弱。
(シュールなことに、大概は避妊具と一緒に陳列されている。何のユーモアかしら)
ちなみに検査薬はマツキヨで購入、すぐ近くのスーパーのトイレで確認しました。
帰り道は頭パニック。
だって自分のお腹の中に別の命があっただなんて、急に言われても・・・という感じである。
もともと「早くほしい」という願望があったのなら、授かったときのイメージトレーニングが少しは出来ていたかも知れないが、正直なところ、「寝耳に水」状態だった。
もちろん、うれしくない訳がない。要らなかったらそもそも避妊している。
だけど、「避妊しない」⇒「子供ができる」という「⇒」の期間は、もっと何ヶ月も何年も先だと勝手に思い込んでいたのだ。
結婚してあと少しで1年、社会人としてもようやくコントロールできるようになってきた4年目。
まずこのビッグニュースを伝えるべきは旦那さんをおいてほかに居ないわけで
旦那さんが仕事から帰ってくるのを体育座りして待つこと数時間。
そして旦那さんがゾンビ状態で帰宅。
なんてったって休日出勤でしかも夜23時前の帰宅である。そんなのが何日も続いた最終日だった。(ブラック!!)
死んだ魚のような目をしてるし機嫌は最悪な様子。
そんな中、突如「できちゃった」爆弾投下
旦那さんの第一声
「今日は勘弁してくれ・・・」
そんなんで始まった我々のマタニティライフ。(筆者号泣)
ほほHP0のレッドゾーンから始まった訳だが、果たしてあと280日も耐えられるのか?!
妊婦検診の話は次回持ち越し。
ではまた~
【「旦那さん」プロフィール】
見た目は正統派サラリーマン
イケメンであるが性格が残念過ぎて典型的な結婚できない男像そのまんま
筆者とは14歳差の40代(初婚)
無趣味
ここ数年は転職を繰り返している
赤ちゃん出来ちゃいましたけど(その2)
前回は「つわり」について散々愚痴らせてもらった。
今回は、それ以外の身体の変化について紹介したい。
男女・年齢問わず、「妊娠したらどんな感じなのか」、想像する一助になればすごく嬉しい。
まず、とにかくだるい。
「そんなの気合で乗り切れ」と人は言うかも知れない。
でも、想像してほしい。
36.8℃~37.2℃の微熱(←筆者の場合)が、延々続くのである。
それも、1週間や10日じゃない。
約3ヶ月続くのだ。
スポーツマンや、昔の畑仕事ばりばりこなしてた肝っ玉母ちゃんならいざ知らず、
冷暖房完備のオフィスでPCとだけ会話しているようなOLの体力なんぞ
あっという間に風前のともし火である。
加えて、つわりによる吐き気で、肉や米などの体力が付きそうな栄養素はほぼ摂れていないとなると、
このしんどさ、なかなかにハードなのだ。
そして、これは女性にしかうまく伝わらない話になってしまうが、
女性ホルモンがドバドバ放出されるが故の不調もある。
女はホルモンバランスで出来ている、と思っている。(完全に持論)
ホルモンによって機嫌が良くもなり悪くもなり、肌が綺麗になったり荒れたり、女性のありとあらゆるものに作用するのがホルモン「バランス」だと思う。
これが崩れるとどうなるかというと、
「情緒不安定」である。
ちょっとしたことですぐに涙腺大開放。
ニュースなんて見ようもんなら
「かわいそうにねぇ」と涙、
「良かったねぇ」と涙、、
「大変だねぇ」と涙、、、
「体調最悪な嫁(情緒不安定版)」の完成である。
男性からみると、正直言ってめんどくさい存在かも知れない。
だけど、物事には終わりがあるように、15週になる頃には急に好転する時が来るという。
(筆者はまだ過渡期なので分からない。人によってはお産直前まで辛いままのケースもあるとか)
この妊娠初期の辛い時期というのは、お腹がまだ全然大きくなっていないので、
他人から見たら何の変化も感じられない⇒しんどくても誰にも気遣ってもらえない
精神的に孤独な時期でもある。
(また別の機会に話したいが、初期は流産の可能性がまだ高いので、周囲に妊娠報告をしていない人が多い)
そんな時期だからこそ、一番身近な存在である旦那さんに甘えられればこんなにハッピーなことはない。
コンビニでみかんゼリーを買って帰ってきてくれただけで泣けてくるほど嬉しいのである(情緒不安定)
妊婦の体験談サイトを見ていると、「うちの旦那さんはこんなに優しい」自慢がたくさんあって、読んでるだけで泣けてくるのである(情緒不安定)
旦那さんだって社会の荒波にもまれて海の藻屑状態で夜更けに帰宅するのに、
筆者が洗濯物の山に頭を突っ込んで寝落ちていても、文句のひとつも言わない。
良く出来た旦那である。
そうやって支えてもらえるからこそ、しんどくても何とかやっていけるのかも知れない。
次回はドキドキ妊婦検診について
赤ちゃん出来ちゃいましたけど(その①)
現在、妊娠10週に入ったところである。
40週で生まれるわけだから、25%経過したことになる。
気持ちだけなら、富士山の6合目くらいまで登った感じがする。
ここからが踏ん張りどころ、というところだろうけど
正直初めてのことだからゴールまでの道のりはさっぱりわからない。
(ちなみに筆者はリアル富士山は6合目までしか登ったことがない。
さらにちなむと、5合目までは車で乗せてってもらった。)
10週というと、つわりがピークを迎える頃、と言われている。
なので今回は「悪阻(つわり)」について話してみたい。
つわりとは・・・
この地球上、いや、宇宙上で最も意味の分からないものである。
一昔前は、「赤ちゃんが元気な証拠」なんて言ってたけれども
現代の医学では『つわりと赤ちゃんはまったくの無関係』、だそうだ。
よくドラマで見かけるあのシーン、
女「ウッ・・・!(慌てて洗面台に駆け込む)」
男「おまえ・・・もしかして・・・」
女「実は・・・できちゃったみたい」
筆者はまったくそんな型にはまったつわりは無く、
10週を過ぎた今のところは、洗面台やトイレのお世話にはまだなっていない。
とはいえ、「妊婦=つわりとの戦い」だと思ってたので、
不安になって産院の先生に聞いたところ、
「悪阻がまったく無い方もいらっしゃいます。
赤ちゃんの成長とは関係ありませんから、むしろラッキーですよ」とのこと。
なるほど・・・。
ネットで体験談を見てると、
「吐きっぱなし」
「すべての匂いで吐く」
「吐きすぎて血が出た」
という話がゴロゴロ出てくるので、
いまのところ「船酔い程度」で収まってる筆者はラッキーなのかも知れない。
具体的にいうと、
朝方と夜10時以降は特に、胃がモヤモヤモヤモヤしている
何にもしたくないし食べたくない
仕方が無いからもう寝るしか道は無い、と思って布団に入ると
10秒で寝る
まぁそんな感じである。
ところで、つわりには種類があるのをご存知だろうか。
筆者は、「食べづわり」というやつである。
(ほかの種類が気になる方は調べてみてください)
妊娠初期、ひたすらに胃の不快感に耐え、耐え、耐えしのぶあまり、
ある日、胃がねじれるような痛みが 起きて仕事中にヒーヒー言いながら消火器内科に行くと、急性胃炎と診断された。
調べてみると、「食べづわり」という悪阻の種類があり、
空腹になる(=血糖値が下がる)とつわりスイッチが入るため、
ちょこちょこ一口ずつパンやクッキーを食べると防げるとのこと
試してみたところ、ガッテンするくらい違う。
これに気づくまでが長かった・・・
いまでは職場のデスクの上にも引き出しにも食糧完備である。
(公私混同甚だしい)
職場の人間にはまだ妊娠発表していないので、
「あいつ・・・食いしん坊さんだなぁ・・」と思っていることだろう。
「最近ズボンがきつくなってきた!お腹大きくなってきたのかも」とワクワクして調べてみたが、
お腹が大きくなるのはあと1~2ヶ月先とのこと。
なんと・・・。
あまり体重が増加しても妊娠中毒症を引き起こすそうなので、
そろそろ対策を考えねばと焦る今日この頃である。
次回は、つわり以外の体調の変化について。
赤ちゃん出来ちゃいましたけど(そのゼロ)
突然だけど、赤ちゃんが出来た。
頑張っても、つらい思いをしてでも、授かろうとしている人たちがいることは知っている。
だから、「嬉しさより戸惑いの方が大きい」なんて言ったらぶっ飛ばされることは承知している。
だけど、宿ってくれた命に対して、ちゃんと向き合うことは私にはまだ難しい。
この匿名の場を借りて、トツキトオカ、戸惑いの日々を綴ることで心の準備が出来たらと思う。
どうぞお付き合いください。
【プロフィール】
都内在住
20代猫好き女子
(まだ「女子」って言いたいお年頃)
昨年結婚
会社員(事務のペーペー)
人付き合いが苦手